校長講話 抄録 : 2014 / 10 / 20 (月)

本日の講話は、相田みつをさんの『切り捨てる』からの引用でした。

 


『切り捨てる』   相田みつを



わたしは長い歳月
上にのびることばかり考えてきて
土の中深く根を張ることを
忘れていたようです

ヒョロヒョロと
幹ばかり高くのびて
雑然と枝葉がひろがるようになった時
幹や枝葉の重みに耐えられない
根の弱さに
私は初めて気がついたのです

気がついた時には手おくれでした
手おくれとわかったとき
わたしは思いきって
枝葉を落とすことにしました
土の中のわたしの弱い根と
細い幹に支えられるだけの
わずかな枝を残して
あとは、ばっさりと切り捨てました

それは
根の弱い 幹の細い 力のない者が
なんとか自分を守りながら
生きてゆくための
消極的な、しかもそれなりに
勇気のいる生活の智慧でした

とはいうものの
枝葉をおとす時 わたしは
やっぱりさびしい気がしました
もったいないなぁと思いました

しかし おかげさまで いまでは
眼に見えない土の中で
弱かった根が新たな活動を始めたようです
枝葉を切り捨てた分だけ
いや、それ以上かも・・・
だれにもわからない根だけが知る
静かな充実感を持ちながら・・・
 

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