前期終業式 講和 抄録 : 2015 / 9 / 19 (土)

 私たちはよく、「あの人は二つの顔を持っている」ということを言います。しっかりした信念を持たず、時によって、また場所や相手によっていい加減な都合のよいことばかりを言う人のことです。こういう人は間もなく人々から信頼されなくなってしまうものです。私たちも今の内から人の見ているところと見ていないところで言っていること、行っていることが違うような行いを避け、どこにいても、また、誰に対しても、正直な礼儀正しい態度で接するように心がけたいものです。

 同志社大学の創設者、新島襄先生がまだ若い時のこと。ある日、新島先生が一生懸命庭掃除をしていると、戸口から目の見えないあんまさんが杖を頼りに入ってきました。「先生、おはようございます」とあんまさんにあいさつされた先生は、大急ぎで首に巻いた手拭いを取り、まくり上げたズボンを下ろし、身なりを整えて、丁寧にあいさつを返したのです。後になってこのあんまさんは、口癖のように人々に言っていました。「ほとんどの人が私が目が見えないので、何も分からないと思って身なりや礼儀など一切構わず応対するのですが、あの先生は別でした。本当に見上げたお方です」と。私たちも見習いましょう。どこにいても、誰に対しても正直な礼儀正しい態度で接していきましょう。

 さて、今日は終業式。立ち止まって、今日からの自分の時間の使い方につなげてください。

 3年生。いよいよ受験です。最後の頑張りを見せてほしいと思います。進学では選ばなければ合格できる学校が増えていました。受験料はいりません、入学金半額免除など、色々な学校がでてきました。費用のことも大切ですが、学校の内容をしっかり見てほしい。大学や、専門学校での専門的な学びには高校での基礎ができていることが求められる。合格後から4月までの取り組みを具体的にし、日々取り組んでください。

 2年生。自分の何を生かした進路を選ぶか?自分の学習の弱点はどこか?何から逃げているか?何が自分の成長の邪魔をしているかを明確にし、一日一日を大切にしてください。

 1年生。3月に立ち返ってみましょう。どんな目標をもって入学してきましたか?原点に立ち返り、もっと分かりたい、もっと教えてほしい、自分からもっと求めてください。

 私たちはみな弱い人間ですから、様々な誘惑に負けそうになりますが、自分が約束したことは誰も見ていなくても守るという誠実な生き方をしてください。

 

箴言(しんげん) … 未熟な者に熟慮を教え、若者に知識と慎重さを与える戒めの言葉。格言。

わが子よ、わたしの言葉に耳を傾けよ。
わたしの言うことに耳を向けよ。
見失うことなく、心に納めて守れ。
それらに到達する者にとって、それは命となり
全身を健康にする。
何を守るよりも、自分の心を守れ。
そこに命の源がある。
曲がった言葉をあなたの口から退け、
ひねくれた言葉を唇から遠ざけよ。
目をまっすぐ前に注げ。
あなたに対しているものに、
まなざしを正しく向けよ。
どう足を進めるかをよく計るなら
あなたの道は常に確かなものとなろう。
右にも左にも偏ってはならない。
悪から足を避けよ。

 

 人間が本当に人間らしく幸せに生きるための知恵が、短い言葉に凝縮されている。聖書の言葉によって新しい視点を持ち、人生を活き活きしたものにしてほしい。

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