3年生HRにて,宮津人材育成事業講演会が行われました。 : 2016 / 9 / 15 (木)

 9月15日(木)の3年生HRにて,宮津市人材育成事業として講演会を行いました。都会から丹後にIターンもしくはUターンして,地域活性化のために尽力されている3名の社会人の方からお話をしていただきました。

 一人目は,神戸市出身で現在由良地区の方とオリーブ産業の振興に取り組まれている松本紘之さんと,宮津市由良地区出身で大阪からのUターン後,オリーブ産業を共に活動されている山下剛敏さん。二人目は,東京都出身の建築士で,町家再生ネットワーク代表の羽田野まどかさん。三人目は,宮津市出身の創業明治30年のお茶屋さん「磯野開化堂」を経営されている磯野修一さん。3名の方には50分間の講話をしていただき,その後20分間の質問タイムが行われました。どの会場も質問がたくさん出て,講演会はとても盛り上がりました。

 

<生徒の感想>
 オリーブは地中海沿岸で育つものとばかり思っていたので,由良で,ましてや大宮で事業が進んでいることを知って驚きました。私は京都の北部の田舎が好きです。松本さんのおっしゃったように食よし,景色よし,少々おせっかいだが人もよし,それでも就職口が少ないことや遊べる場所が少ないと,都会に住みたいと思う人が多くても仕方ないと思います。そして,さらに人口が減るという負のサイクルを乗り切るには,やはり内外にその地域のよさをアピールして,なおかつ稼ぎが出るものを作ることが大切だと思いました。自分は将来,地元で教師として働いて,生徒たちに地元に戻ることを強制はできないけれど,地元もいいもんだという気持ちをもってもらう努力をしたいと思います。地元愛をもつ人が増えることこそ,過疎化や極度の人口集中といった日本の危機に立ち向かえるのではないかと感じました。山下さんはいろいろな所へ出てみるのも自分の地元を考えてみる機会だとおっしゃっていたので,私も大学生に無事なれたら,土日も引きこもるだけでなく,さまざまな体験をしてみたいです。同じ京丹後市でも網野町を超えるとほとんど何も分かっていないと気づかされました。ニュージーランドやフィリピンに行ったときにどんどん新たな地元のよさに気づいたように,本当に興味のあるものや面白いと思うものを見つけていこうと思いました。オリーブ油自体は風味が苦手ですが,以前オリーブの塩漬けを食べたときは美味しいと感じたので,松本さんたちが育てたものもぜひ食べてみたいです。オリーブ茶は全くイメージが湧かないので,どこかで試す機会があればいいなと思いました。手で1つ1つ収穫するのはとても大変だろうけれど,その大変さが「もっと事業を有名にしたい!」という原動力になるのかもしれないと思いました。私は本物のオリーブの木を見たことがないので,どこかで見に行ってみたいと思いました。

 

 今回,羽田野さんの講話を聴き,一番に思ったことが,丹後に実際に住んでいて感じることと,丹後を客観的に見て感じることは全然違ったということです。丹後はどちらかといえば,圧倒的に田舎で,過疎化が進んでいるなど,丹後の「良さ」よりもマイナスな事が多く思い浮かびますが,羽田野さんの講話の中では,たくさん丹後の「良さ」が語られていました。長年,住んでいるからこそ,わかりにくくなってしまった良さが,今日の講話で改めて気づくことができました。また,羽田野さんが行っておられる空き家の再生活動は,正直知りませんでした。「nagaya café桜山」なども初めて耳にしました。この地域に全く馴染みのない方が,あることをきっかけに,このような町おこしをされていることに驚き,尊敬の念を持ちました。自分の地域であっても,町おこしをされる方は少ないです。それなのに,他の地域から来て町おこしをしようとは,そう簡単ではないと思いました。そして,このような活動をされているだけでなく,羽田野さんの言葉からも,丹後に対する思いが伝わってきたような気がしました。「丹後は素材の宝庫」と言われたその言葉からも,羽田野さんにとって丹後は魅力的なもので,使われていない空き家一つでも手を加えることにより,大きく変わる可能性を秘めている。だからこそ丹後に居て面白いものがあると感じました。また,話を聴いていて,人との繋がりを大切にされていることがわかりました。これからのビジョンを話されていたときにも,同じ仕事仲間だけでなく,お客さんや新たな人との繋がりを求めておられるように感じました。きっと一人では不可能なことでも,仲間や応援してくださるお客さんがいるから成功する。それを一番わかっておられるからこそ,一層人との繋がりを大切にされているのだろうと感じました。
 羽田野さんの言葉で,「飽くなき好奇心」というのが一番印象に残りました。この言葉は自分もそうでありたいと思いました。好奇心があればどんな場所に行っても,どんなことをしていても,そこにあるのは「不安」ではなく「楽しみ」だと思います。自分も常に好奇心をもって何事にも取り組もうと強く感じました。今回の講話では,人生において大切なことをたくさん学ばせていただき,本当に勉強になりました。

 

 今回,磯野さんの話を聞いて,仕事の大切さを楽しく教えていただきました。お茶を作るにしても,袋,茶葉,デザインなどたくさんの人の力があって,1つのものが作られていることを知りました。そして,仕事に就こう,頑張ろうと思えるのは何気ないきっかけなんだということも磯野さんの話を聞いて実感しました。仕事をしてうれしいことはやっぱり感謝されることだと実感しました。そこで出てくる生きがいがだったり,楽しさだったりで,その仕事をもっと好きになれるんだなと思います。まだ仕事をしたことがないから分かりませんが,日常使っているものもたくさんの支えの結果なんだと思って過ごせたらいいなと思います。また,僕たち若い世代が持っている力を存分に使っていかないといけないとおっしゃっていました。これから次の世代を担う僕たちだからこその特権だと思います。仕事をする意味は,人に役立てること,支えることができることだと思うので,丹後に帰ってくるかはまだ先かもしれませんが,将来帰ってきて恩返しができたらいいなと思います。進学や就職で悩みが多い時に,このような何かつかめるチャンスがもらえて,とても得をした気分です。仕事ができるありがたみなども考えて,自分の将来に向かっていきたいと思います。

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