2013年度 入学式 : 2013 / 4 / 9 (火)

2013年度 入学式が挙行されました。

◆次第

  1. 開式の辞
  2. 聖書の朗読
  3. 入学許可
  4. 入学宣誓
  5. 校長式辞
  6. 来賓祝辞
  7. 在校生代表歓迎の辞
  8. 聖歌斉唱
  9. 校歌斉唱
  10. 閉式の辞

聖 書 (マタイ 第7章7~12)

求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つかる。
門をたたきなさい。そうすれば、開かれる。だれでも、求める者は受け、探す者は見つけ、門をたたく者には開かれる。あなたがたのだれが、パンを欲しがる自分の子供に、石を与えるだろうか。魚を欲しがるのに、蛇を与えるだろうか。このように、あなたがたは悪い者でありながらも、自分の子供には良い物を与えることを知っている。まして、あなたがたの天の父は、求める者に良い物をくださるにちがいない。だから、人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい。これこそ律法と預言者である。
 

式辞
校長 玉手 健裕
宣誓
新入生代表
歓迎の辞
在校生代表

  


◆式辞

 入学式といえば、桜という固定概念をくつがえし、桜前線は、観測史上異例の速さで北上し、この入学式には葉桜になるのではと気をもむ日々が続きました。しかし、発想を変えると、大地の息吹を受け、新芽が出て、最も美しい新緑をみせてくれる季節での入学式、みなさんが新鮮な気持ちでこのよき日を迎えてほしいと思うことにしました。今日69名の新入生を迎え、入学式を挙行できますことに、感謝と喜びの気持ちでいっぱいです。

 さて、本校は、京都北部で唯一の私学プライベートスクール、106年目の時を刻んでいるカトリックミッションスクールです。明治維新、鎖国から開国への西洋の文物も禁制であったキリスト教も再び入ってくるようになりました。そして一人のフランス人宣教師ルラーブ神父が宮津に来られ、時の宮津町長の要請もあり、1907年にカトリック宮津教会の敷地内に裁縫伝習所として京都暁星高校は始まりました。それから105年の歴史をひもとくと、教育を通して、丹後一円に与えた影響はいかに大きかったかを実感します。宮津市の柳縄手から海沿いのここ獅子崎に移転、その際男女共学に踏み切り、11年目を歩み始めました。共学になっても真面目・まっすぐの伝統は、ひとりひとりと向き合う教育のあり方を通して、しっかり根付いてきているように感じます。

 さて、皆さんは、中学までの義務教育の課程を終え、京都暁星高校を選び、本校に入学されました。皆さんの中には、「なぜ勉強しなければならないのか?」また「何を学ぶのか?」と思っている人もいるでしょう。そして、皆さんを受けとった私たちは、今この時代に「何を伝え、教えるのか?」と問われています。この学校は、キリスト教の教え、「ひとりひとりを良しとして創造され、かけがえのない存在として生徒たちの賜物・才能を引き出していくこと」を学校の理念の中心に置いています。今を生きる若者にどんな力をつけるのか、そしてどんなセンスを育むのか、勉強、体験、クラブ、各行事を通して、全人教育を目指しています。「人間として大事なことは何か」を学んでいくのです。この学校の日々の生活は、祈り・美化・学習をモットーにしています。毎日の学校生活は祈りから始まります。各教科の授業、知識のみならず、体験を通しての気付き、今までとは違う丁寧な美化指導を受け、掃除の仕方も学びます。この学校は10年もたっていますが、「きれいですね」とよく言われます。校内の草取り、労作作業を通して、自然にふれる機会があります。毎日がある意味で修行だと思ってください。また、学習面では主要5教科といわれる教科のみならず、すべての教科が人間にとって大切なものです。人間の身体を育み、養うために、健全な開かれた心をもった人間になっていくために、家庭科・体育・音楽・宗教・情報・福祉、すべては人間をつくり育てていくものです。

 入学式が聖書の言葉の朗読から始まりました。イエス・キリストの生涯を描いた書物を福音書といいますが、この福音書にはたとえ話がたくさんあります。「神の国は、何に似ているのか、何にたとえようか、それは一粒のからし種に似ている。ある人がそれをとって庭にまくと、やがて育って木となり、空の鳥がその枝に巣を作る」と書かれています。

 からし種は、1ミリもあるかないかのような小さな種です。その種の中にどんな秘密があるのか?なぜか土に蒔かれると大きな木となり、鳥が巣をつくるようになり、大人が登っても大丈夫なほどのものになるのです。種は不思議です。この種がなぜ花を咲かせ、身をつけるほどに成長していくのか。昔から人間は種のもつ成長していく力を神秘的なものと、考えていたに違いありません。この種の成長は、君たちひとりひとりにも当てはめることができます。君たちも今は小さな種です。しかし、たくさんの可能性を秘めた、そしてみずから成長していく力を秘めた不思議な種です。その種が、どんな木に成長していくのか、誰も分かりません。いつ成長していくのかも分かりません。でも必ず成長していくのです。しかし、種が成長して行くためには、土に蒔かれなくてはなりません。水も必要です。太陽の光も受けなければなりません。君たちは、今日暁星という土に蒔かれました。この土は、105年間暁星の折々の時代の中で、シスターや神父さまや先生方が耕してきたものです。そして私たちは、君たちに水を注ぎ、太陽の光を浴びるよう場所を準備し、成長していくように手助けをします。しかし、心に蒔かれた愛の種は、神様のめぐみで成長し、いつか実を結びます。それを信じ、誠実に、希望していきましょう。

 京都暁星での3年間で、一人ひとりのいのちがより豊かになるために、私たちは協力したいと望んでいます。君たちが主人公です。頑張ってください。

 最後になりましたが、この喜びの日にご臨席賜りましたご来賓の皆様に高い所からではありますが、お礼申し上げます。年度初めの何かとお忙しい中、本校の入学式の時をご一緒いただき、感謝申し上げます。本当にありがとうございます。

 保護者の皆様にひとことご挨拶申し上げます。お子様のご入学おめでとうございます。式辞の中で、すでにお話させていただきましたが、本校は各教科の授業を通して知識を伝えていくことはもちろんですが、生徒たちの心を育てることを大事にしています。生きていく上で、人間として大切なこと、物事を選びとり、また具体的に動いていけるようにという願いを持って、教育活動を通して伝え続けたいと考えています。そのためにこの学校の想いをよく理解して下さり、信頼を持ってご相談ください。親・子ども・教師が信頼の中で、共に歩み、育つことを目指したいと願います。なにとぞよろしくお願いいたします。

 これを持ちまして、式辞といたします。

2013年4月9日
京都暁星高等学校校長 玉手 健裕

 


◆宣誓

 穏やかな春の日差しと共に、植物たちが豊かに芽を出す時期を迎えました。本日は私達のために、このような立派な入学式を挙行していただき、本当にありがとうございます。

 9年間の義務教育を終えた私たちは、自分の意志で進路選択を行い、一人ひとり様々な目標を持って、この京都暁星高等学校に進学を決めました。京都暁星高等学校は、学習に加え、他の高校では体験できない行事があり、その行事を通して成長できるという、とてもユニークな高校です。例えば、オーストラリア研修や、フィリピンワークキャンプでは、外国の言語に直に触れ、様々な経験をする中でコミュニケーション力と言語力以上のものを得られるのではないかと期待しています。また、ウォーカソンや、学校クリスマスでは、社会に目を向け、具体的な支援に向けて、周りの仲間と共に活動し、助け合う心を育んでいきたいと思います。そしてこれから先、社会に出る上で大切なルールやマナーをしっかりと身に付け、学力はもちろん、人間として成長する高校3年間にしていきたいと思います。また、今までの自分自身の弱点や課題とも向き合い、少しずつ克服し、心も体も強い自分をつくっていきます。

 しかし、希望と共に不安なこともあります。これから高校生活を送っていく中で、何もかもが上手く行くとは限りません。学習面では、分からないことが出てきたり、生活面においては、新しい環境に慣れるまでに、しんどい、苦しい、と悩む時期もあると思います。その時は、私たちが中学校で身に付けてきた力をバネにして、先生方や家族のみんなの助けも得ながら、乗り越えていきたいと思います。先生方、先輩のみなさん、ご迷惑をかけてしまうこともあるかもしれませんが、ご指導をよろしくお願いします。

 新入生一人ひとり、京都暁星高等学校を選んだ理由や、高校3年間の目標は様々です。しかし、その目標をしっかりと念頭に置き、一日一日を無駄にせず、一歩一歩踏みしめて過ごしていきます。そして、新しい出会いをいつも大切にし、また、その出会いに感謝し、周りの仲間のことをしっかりと考え、行動できる人になります。

 海と山と豊かな自然、そして、木造校舎に囲まれたこの京都暁星高等学校で、一生懸命勉学に励み、たくさんのことを吸収し、高校3年間を自分たちにとって、意味のあるものにしていくことをここに誓います。

2013年4月9日
新入生代表


◆歓迎の辞

 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。寒かった冬も、皆さんの入学を祝うかのように暖かくなってきました。今日から新しく私たちの仲間となったみなさんに、在校生を代表し、お祝いの言葉を申し上げます。

 今、皆さんはどんな気持ちで入学式を迎えておられるのでしょうか。恐らく、希望や期待、不安など、たくさんの気持ちでいっぱいでしょう。二年前の私たちもそうして暁星高校に入学したことを懐かしく思います。これから始まる新しい生活が楽しみだったのと同時に、友達と仲良くできるか、高校の勉強についていけるかなど、不安もたくさんありました。

 さて、皆さんは、今日から暁星高校の一員となります。新入生の皆さんは、先輩や先生方と文化祭や体育祭、ウォーカソンや学校クリスマスの行事、日々の掃除や委員会活動など、たくさんの事を一つひとつ体験し、経験を積んでいきます。そして、その第一歩は、4日後から始まるオリエンテーション合宿です。これから3年間を共にする仲間との出逢いです。恐らく、3年間の中にはつらい事や悩む事、楽しい事など、たくさんの事があると思います。どんな時でも、いつも寄り添ってくれる仲間を大切にして下さい。私も、生徒会活動をしていくときに、必ず生徒会役員、各委員長や各クラブ長の支えがあるからこそ、活動することができています。文化祭や体育祭の大きな行事では、クラスの仲間とぶつかり、協力して助け合っていかなければなりません。そして自分が苦しんでいるとき、本当に友達の存在や助けは頼りになります。皆さんも今日から全員で支えあって、お互いを大切にし、生活をしていってほしいと思います。

 また、暁星高校で学ぶのは、勉強だけではありません。私はここで、「他人のために自分を差し出す精神」を学んでいます。先程言った生徒会活動も、全校生徒が気持ちよく学習し、過ごしやすい学校にするために、自分の時間を差し出したいと思っています。そして、暁星高校では「ウォーカソン」という歩く募金活動を毎年行っています。私は昨年、全校で歩くウォーカソンに加え、5月に行われた「東日本大震災復興支援ウォーカソン」に参加し、網野教会から宮津教会の長い道のりを歩きました。私がウォーカソンで感じた痛みと、被災された方々が感じられたものとは比べものにならないと思いますが、自分の時間と労力を、東北の方々に差し出すことができました。また暁星高校では、ウォーカソン以外にも東北での現地ボランティアやフィリピンワークキャンプ、地域でのボランティア活動など、たくさんの体験の場があるので、ぜひ挑戦してほしいと思います。

 暁星高校は誠実な心を鍛える学び舎です。祈りで始まり、祈りに終わる学校生活は全てに意味と願いがあります。それら一つひとつを上級生と一緒に味わっていきましょう。

 そして、暁星高校は変わりたいと思えば、チャンスやきっかけを与えてくれます。そのチャンスを活かし、様々な人と関わることで視野が広がり、新しい気付きを増やしていけることを願っております。今日から始まる学校生活は、分からないことの連続だと思います。そんな時は、一人で抱え込まないで、先輩や先生に相談して下さい。きっと丁寧に優しく話を聞いてくれます。

 今、皆さんはスタートラインに立っています。無限に広がる可能性を信じ、これからの3年間を一歩一歩大切に歩んでいって下さい。

 最後になりましたが、私たちは今日、皆さんに出会えたことを本当に嬉しく思い、この出会いに感謝します。今年で106年目を迎える京都暁星高等学校を一緒につくっていきましょう。

2013年4月9日
在校生代表

 

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